星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

乙女座満月によせて

   

 

2月24日21時30分、乙女座の満月を迎えます。

お天気にもよりますが・・・きっと美しい満月が観えることでしょう。

 

満月はこのタイミングでの葛藤や手放しを意図します。

これは身軽になるため必要な事。意識の断捨離の為には自分を縛る思い込みや不要な人間関係は「重く」してしまうから。満月は自らの内面をスキャンするタイミングです。

 

乙女座満月によせて

 

現時点での「自分の在り方」に迷いを感じるかもしれません。

 

「自分の在り方」は大きく二つあると思うのです。友人や家族など他者を介した自分の在り方(役割)、そして「こうしたい!」と自らが熱望する在り方と。他者由来の在り方は外側に向かい、自らが熱望する在り方は内側で炎のようにたぎるもの。

 

この時期、本物はどっちなんだと疑問符がつくようです。

 

現代は多様を極め誰もが色んな顔を持ち、それに応じる能力も備えています。これは生まれつきのものではないでしょう。色んな努力や試行錯誤で身に付けてきたもの、スイッチを切り替えるかのように目の前の状況に対処する。これは「今」を楽しむ術なのかもしれません。ただ冷静に考えてみると・・・内側に何人も人物を抱えているようなもの、本当の自分は誰なのか? 何を心底望んでいるのか? 分からなくなるのも無理からぬことです。

 

ソコソコそつなく生きている・・・

そんな毎日の中でふと湧き上がる疑問こそ葛藤のタネといえるでしょう

 

何かに没頭したり時間を忘れる程夢中になる「何か」が自分にあるだろうか。

そんな熱量が自分にあるのだろうか。つい目先の望みはいくらでも出てくるのに・・・その向こうにある大義や使命のようなものは全然見えてこない。

 

この時期何にやりがいを感じているのか。それは自分を賭けるほどのものなのか・・・自の足元を見直すような葛藤を覚える人も多いかもしれません。

 

その要因として、今まで夢中になってそれさえあれば高揚感も感じてきた「何か」が急に色褪せて見えたことが切っ掛けかもしれません。また拘り過ぎて経済面や環境面で継続が難しくなったかもしれません。少なくとも今まで心の拠り所となっていた「何か」から距離をおく流れなのでしょう。

 

この時期の過ごし方としては、葛藤の答えを性急に狙おうとしない意識の姿勢です。

「自分の在り方」や「心の拠り所となるもの」は考えて答えが出てくるものではありません。間近に降りてくる物事を丁寧に誠実に向き合う事。余計な思考や感情を込めて振り回されない・・・淡々と努力を重ねるということです。これはとても地味で消極的なイメージと思うかもしれません。でも今は焦って動くべき時ではありません。「今」と無心に向き合う事こそ、「真の在り方」を自然な形で拾い出す近道だと思うのです。

 

 

                        以上です。

 

 

日々の星読み活動のメニューはこちらから