5月16日13時14分、蠍座にて月食を含む満月を迎えました。
例年5月の蠍座満月は特別です。ウエサク満月と呼ばれ天界と地上の扉が開く時。とても強いエネルギーが地球に降り注ぐ特別な満月と言われています。そしてこれは日本だけではなく世界的に認識されている‟ウエサク満月”。日本では鞍馬寺において、海外でも儀式が行われています。
今夜の過ごし方は、満月をただ眺め月光浴をするのも良いでしょう。瞑想や心の整理、パワーストーンの浄化なども最適です。大切なことは無駄なエネルギーで流れを遮断しないこと。無駄なエネルギーとは、ネガティブな妄想、自己卑下、不安、罪悪感などです。
「素」のまま、静かに満月の夜を過ごすことをお勧めします。
蠍座満月によせて
自分を見失わないように
蠍座満月からのメッセージです。
自分は何者か、何を欲し、何を尊ぶのか・・・案外本当の自分の姿は見えてはいないものです。多くの場合他者がそれを見せてくれるし、気づかせてくれるものです。
ただ人と人が繋がれば、愛ある世界を見せてくれることもあるけれど、苦しい世界も現れる。「もう人と繋がるのは嫌だ」と涙を流しても、やはり人との絆を求めてしまうものです。
絆とは言葉を変えれば「その人を知りたい」という欲かもしれません。相手が居る世界を観てみたいのです。それは飽くなき人間の性ともいえるでしょう。
相手を強く求めることで、自分を捨て去ることが往々にしてあります。
自分の時間や行動を差し出したり、四六時中自分よりも相手の思惑が優位になる。自分から始めたことであっても、次第に心の中は重くなり、従順な顔のマスクを被るようになるものです。それは痛みに歪んだ顔や泣き顔を隠す為なのでしょう。
仮面の下は葛藤を抱えています。
自分は何者なのか。
それは他者が気づかせてくれたとしても、他者に翻弄されて良い訳ではありません。
自分が何を望み。何を美しいと感じるのか・・・「私」でしか分からないことです。
蠍座満月では絆にまつわる葛藤を超えるために、今一度自分の欲と向き合うこと。
そして理想や夢を諦めないことを勧めています。
常識や思い込みで、自分を重く堅くしないように。信念は持ちながらも柔軟にしなやかに生きていく。真の自分らしい表現をすることが葛藤のダークサイドを超える鍵のようです。
以上です。