こんにちは、晏藤滉子です。
本日で連続投稿1335回目のブログとなりました。
昨年12月のことですが・・・サ旅(サウナ中心の旅)に行ってきました。
場所は伊豆下田の清流荘。私がサウナに嵌り始めた当初からの憧れの場所でした。
元々風格のある老舗旅館。ホスピタリティも素晴らしく安心してくつろげる・・・宿として立派に成り立っているにも関わらず‟狂”が込められている、とても不思議な場所でした。
清流荘はサウナーの世界では有名、その理由は「日本最古のケロサウナ」にあります。ケロサウナとは、フィンランドでは「木の宝石」と言われる希少なサウナ材「ケロ」で組んであるサウナルームのこと。その中では薪炊きのストーブが設えてあり本格的なフィンランドサウナが楽しめるというものです。薄暗い室内ではケロの柔らかい香りと薪の弾けるかすかな音のみ、「いつまでもここに居たい」と心底思うような素晴らしいサウナでした。
今でこそサウナは身近な存在で市民権を得ているけれど・・・このサウナが建てられたのは1980年代とのこと。そして希少なケロ材とそれをサウナに仕立てる職人をフィンランドから丸っと呼び寄せてしまうという豪快さ。これは忖度抜きの‟狂”のなせる業だと思うのです。
きっとこれだけの事をしてしまうのだからお金に糸目をつけない道楽者かもしれません、それだけの立場や財力を持っている人物なのでしょう。でもあくまでも個人的な想像に過ぎませんが・・・周囲からは呆れられていたのかもしれません。
現在だってサウナというと「何がそんなに面白いの?」と引かれることもあります・・・当時ならば理解されることは尚更難しいことでしょう。
実際ケロサウナを堪能してみると・・・このサウナに関わった人たちの拘りと狂を感じてしまいます。サウナ小屋から出て水風呂を経由し、源泉を投入した温泉プールに浮かぶとまるで宇宙を浮遊しているかのよう。多幸感に包まれるってこういうことなのかと気づきました
「こんなケロサウナを創った人狂ってるな」・・・
(失礼なのは承知ですが正直な感想です)
きっとサウナが好きだったのでしょう。
趣味が高じた道楽だったのかもしれません。
当時は周囲からどう思われようと貫かれたサウナ道楽。
時が経った今、ケロサウナ目当てにこの宿にやってくる人も多いとのこと。このサウナを創った人物はそんな未来を想像していたのでしょうか?
「好き」や「拘り」に狂を込めて没入することこそ幸せだったのでしょう。
狂を込めた生き方は誰かの為や社会の為に、正義や使命感に裏打ちされるものではないけれど、結果的には社会に貢献するものと思います。それが必ずしも生きている内に発揮できるとは限りませんが・・・そもそも狂を込めた生き方にとって、そんな事どうでもいいのかもしれませんね。
確かなことは・・・狂を込めた生き方はとてつもなく魅了するということだと思うのです。
今日も読んで下さってありがとうございます。 それではまた(^^)/