星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

夏至によせて

      



6月21日は暦の上で夏至を迎えます。

占星術的には空の太陽が蟹座に入ること、そして太陽のエネルギーが陽極まって陰に転じるタイミングです。

 

夏至とは、例えれば春に蒔いたタネを発芽させしっかり育て上げるタイミング。そして秋分の収穫にむけて成長を加速させることを目指します。

 

人間ならば一年間のテーマを春分にたて、夏至はそのテーマの為に努力し環境を整え軌道修正をする。秋分にはその実り(結果)を受け取り、場合によってはその豊かさを周囲と分かち合う。そして冬至は翌年の春分の為の準備に入るという訳です。

 

夏至ホロスコープ秋分までの3ヶ月間を支配します。

梅雨の真っ只中でやや地味なイメージの夏至ですが、四季の流れ上一番の頑張りどころ、個人の努力如何で現実が動くものです。先に植物の成長に例えましたが、タネを蒔いたら終わり、収穫が決まった訳ではありません。水や肥料を与え、成長を阻む雑草を抜き取り間引きをし大切に育て抜きます。人間の願望達成や夢の実現も同じこと、試行錯誤し努力し周囲と協力して・・・願望を放りっぱなしな訳ありませんよね。

 

夏至図はそのような結構大変な時期を私達に教えてくれるものです。

 

夏至によせて

 

追いかけていた夢や願望が揺らぐ時期なのかもしれません。

 

今までのように闇雲に突っ走れない、

周囲の言葉や反応が気になってしまう、

自分にはそれだけの能力があるのか疑問に思ってしまう・・・

 

 

湧き上がる雲のようなものに視界を遮られるような状況下なのかもしれません。何かを目指し切磋琢磨している時でさえも、人の価値観は絶えず変化し上書きされるものです。いえ自らが動いたことで意識が変化するのかもしれません。当然物事の優先順位も変わっていくことでしょう。数か月前と今が同じということはあり得ないものです。

人は変化変容し進化し続けます。

 

とはいえ当人にとっては不安に思う要素なのでしょう。

変化すること自体間違いではありません。ただ変化に合わせ柔軟に対処すればいいだけのこと。今抱える葛藤や迷いはある意味通過儀礼のようなものです。この時期捉えどころのない感情から避けるように、やたら楽観的なったり大雑把になったり・・・自分と向き合うことを避ける傾向になりがちです。

 

今は視野を広く保ちながら目の前のことに注視することです。未来に執着し過ぎると足元が不確かになってしまう。要らぬ妄想や不安に怯え今を生きられなくなってしまうから。夏至は「今」を大切にすることが重要な時、手や足を決して止めないことです。

 

人には言えない見せたくないと思い込んでいる「自分のこと」が人を惹きつけることに気づくかもしれません。それは人それぞれ抱いている問題。コンプレックスかもしれないし、幼少期の痛み、若い頃の古傷など・・・他者に言えない困難や問題です。今まで封印してきたものは、極端に言えば本人が禁忌と思い込んでいるもの。何らかの形で明るみになるとき、今まで感じ得ないような追い風を感じるかもしれません。

 

自覚しているスペックを活かし物事を成し遂げるよりも、反骨精神が原動力になるようです。想定外の突拍子もない言動が新しい境地を開いていくことでしょう。順応よりも変革を意識することです。

 

この夏・・・運命共同体といえるような近い存在である家族や集団とガッチリ向き合う人も。その結果結束を強める人もいれば、距離を置こうとする場合もあるでしょう。どちらにしてもその答えが現実を創っていくもの、それは紛れもなく未来への方向性を指し示すものだと思うのです。

 

 

                          以上です。