星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

何となく上手くいっているダムが決壊する時

         

 

こんにちは、晏藤滉子です。

本日で連続投稿1311回目のブログとなりました(^^♪

 

「何となく上手くいっている」そんな関係性ってありますよね。

仕事、家庭、人間関係・・・自分の本音は控えながらもその場をやり過ごす。そこに何らかの問題点を見つけながらも見ないフリしてスルーする。「何となく」という曖昧なオブラートに包んで自分の世界を丸く治めようとする「大人の処世術」かもしれません。

 

確かにそれで何となく上手くいってるケースは多いと思うのです。

きっと誰でも少なからず経験アリでしょう。

 

そうは言っても、一時「何となく」その場を収めても逆に事態をこじらせる場合があります。オブラートを幾重に包んでいるうちに本当の味が分からなくなってしまうから。

そもそも薬の味を分からなくさせる為のオブラート。でも薬の苦さを知らなくてはいけない時があるのです。薬の苦さとは真実や本音の例えのこと、誤魔化してスルーが許されない場合がある筈です。

 

「何とか上手くいっている」

それは静かで穏やかな人工的なダムのようなもの。大雨によって水をせき止めている堤防が壊れたり、ダムの機能を果たさなくなった時‟決壊”は起こります。何とか上手くやっているという状態がトラブルによって決壊し溜め込んだ大切なものを流してしまう。

 

ダムを決壊させたものは一見トラブルのようでいて、実際は当事者の「本音」だと思うのです。上手くやっている体で本音を控えてきたのに、トラブルによってつい本音をぶつけてしまう。そのような状況下で吐露する本音は荒々しくて凶器にもなりかねない。お互いが引くに引けない状態になりやすいものです。そもそも相手への思いやりが発端だったのかもしれません。でもそれが当たり前となって「何となく」の状態になった時、相手を想おうとする熱量は駄々下がりになるものです。マンネリ化が一番危険と云われるのは確かだと思うのです。

 

本音をオブラートに包んだ世界が、本音によって崩壊してしまう。

「何となく」という一見優しそうな世界は、案外脆いものかもしれませんね。

大切な関係性が一瞬で壊れる脅威を含んでいるのですから。

 

今日も読んで下さってありがとうございます。 それではまた。