星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

「14時のアイツ」がやってくる

今週のお題「人生最大のピンチ」

   

 

こんにちは、晏藤滉子です。

本日で連続投稿1183回目のブログとなりました(^^♪

今回は今週のお題「人生最大のピンチ」より共有いたしましょう。

 

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「ア・・・また来た」

それがやって来るのは決まって14時に決まっていた。初めはその気配を感じ次第に存在感を増してくる。それは波のように襲ってくる。もう無視なんて出来ない・・・そのピークを迎える瞬間私は手を挙げるんだ。

 

「先生、お腹が痛いのでトイレに行かせてください」と。

 

勿論周囲のクラスメイトは「またか」という顔をしている。私だって恥ずかしさと堪えられない痛みの波でもう消えてしまいたいとさえ思っていた。

 

私が初めて「最悪だ!」と痛烈に感じたのは中学3年の春。本格的な受験シーズンに突入する頃、決まって同じ時間に腹痛に見舞われ始めた。授業中なので我慢するものの痛みの波で冷や汗も出てくる始末。最終的に手を上げ先生に退出の許可を求めるものの、思春期でまして男女共学・・・当時は「毎日が最大のピンチ」だったのかもしれない。

 

今から思うと受験期のストレスだったのだろう。

子供の頃からストレスは胃よりもお腹に来るタイプだった。でも当時はまだ「子供のストレス」に意識が向いていない世代。子供の不定愁訴は「根性が足りない」「協調性がない」など精神性で片付けられてしまう風潮だった。

 

私だって当時子供ながらに頑張ってみた。昼食は食べ過ぎないように消化の良いものに。そして家からお腹に良いとされる整腸剤を隠し持って服用したりもした。

 

でも全てダメだった。

何をしても14時になるとアイツはやって来る。そして公開処刑をされるのだ。

 

たった一つの救いは同級生が変なイジリをしなかったこと。よそよそしく無視されるよりも冗談半分な態度に救われたと今でも感謝している。

 

結局・・・受験が終わったと同時に「14時のアイツ」はやって来なくなった。

やはりストレスだったのだろう。子供ながらに内心戦っていたのだ・・・だからお腹の痛みとしてSOSを出していただけのこと。でも当時の私にとっては最大の「迷惑ごと」だったのだ。

 

その経験があるからか・・・大人になっても「腹痛」にはナーバスなところがある。

通勤などの公共機関を使う時、付き合い始めのデートの時、会議の最中・・・「お腹がイタイ!」と言い難いシチュエーションには過敏に反応してしまう。バッグの中には常に「正露丸糖衣錠」を忍ばせていたし、サファリパークのバスツアーでは朝食昼食さえも避けるほど。だってバスから勝手に降りられないのだから(汗)

 

思春期から始まった「お腹からのSOS」。

確かに毎日が楽しくて順調で活き活きしている時は全くアイツはやってこない。それはもう見事なほどわかりやすいサイン。身体は本当正直なものだと思う。

 

もっと早くから気にかけていたら・・・「14時のアイツ」は登場しなかっただろうな。

子供だからこそ言語で表現するのではなく、身体がストレスを訴える。

 

それにちゃんと耳を傾けられるのは・・・やはり自分自身しかないのだろう。