今週のお題「やる気が出ない」
こんにちは、晏藤滉子です。
時々ですが、こういう呟きを聞くことがあります。
「将来の話をしても親は聞こうともしない」
「今夢中になってることを誰も理解してくれない」
つまり、自分の未来設計や、夢中になっている事・・・
それを共有したいのに誰もまともに話を聞いてくれない、という残念そうな呟き。
一緒にやろう! なんて別に思わないのに、
感じる高揚感を共有したいだけなのに・・・と思っているのかもしれませんね。
近い存在であるほど、分かって欲しいし、応援してくれたらもっと嬉しい。その気持ち分かります。
でも、強い意志で目標や願望を打ち上げる人って、
大抵は「孤独のトンネル」をくぐっているものです。
実際、「何者かになっている人」は、例外なく「孤独のトンネル」経験者です。
誰にも理解されないという仕組み
「誰にも理解されない」
これは心のカラクリです。
貴方が「将来の夢」「願望」をハッキリと打ち上げた時、
それは多分、今叶っていないことの筈です。
だから、それを願うし夢をみるものです。
でも、潜在意識の最大ミッションは「貴方の命を守ること」
だから、「今ここ」が貴方にとっての安全圏と見なしています。
だから、その安全圏から出ようとすることは「危険行為」になってしまうのです。どんなに夢に向かってときめいてワクワクしていてもお構いなし。どんな危険が待っているかもしれない・・・とストップを掛けようとするものです。
その最たるものが「人間関係」に現れます。
今、貴方を取り囲んでいる人間関係は、今の貴方に相応しい人間がラインナップされている筈です。楽しい事も喧嘩することも全て、今の貴方に相応しい人達です。
「今の自分にとって相応しい人」は、ある意味、貴方が貴方でなくなることを嫌がります。貴方が、知らない何かに夢中になっていたら「嫉妬」しているのかもしれない。心が外に向かってしまうから。
だから、貴方がどんなに「夢中になってる対象」を語っても真剣に聞く人はいない。もしくは少数でしょう。
貴方も非はないし、周囲も非はありません。ただ戸惑っているだけですから。
「孤独のトンネル」の向こうは光が見えますか?
貴方の夢や願望を、周囲に理解されない事は自然な反応です。
だから、そこで落ち込んだり、やる気を失くす必要もありません。
貴方が進みたい限りは・・・です。
その夢を理解してもらおうという考えは横に置いておきましょう。
ただ、真剣に取り組んでいる姿だけ見守ってもらえばベストです。
一旦は拒絶されたと感じても、縁の続く人ならば必ず笑顔で戻ってくるものだから。
それよりも、貴方にとって今大事なことは「孤独のトンネル」。
周囲に理解されない、願望が叶うとは限らない、物質面も不安になってくる・・・。
「孤独のトンネル」は傍からみたら、結構ハードな道。
そうは言っても、トンネルを歩き続けている人にとっては、必ずしも不幸ではありません。だって夢中なんだから・・・。「夢中」を灯りに暗闇を歩いているようなものです。
一方、不安や恐怖で立ち止まり、トンネルの入口へ取って返す人もいます。それも、その人にとっては考え抜いた結果・・・正義です。
「孤独のトンネル」はある意味、通過儀礼のトンネルです。
トンネルの道中では、自分自身と向き合う事は必須です。その中で「夢」とどう向き合うのか自問自答の孤独な作業。「その先」の景色は、歩みを止めなかった人だけが見える世界です。
其処では、新しく出会う「自分に相応しい人」が迎えてくれる。そして以前は理解してくれなかった人達だっているかもしれない。
「孤独のトンネル」のその先は、通り抜けた人にしか分からない景色だと思うのです。