こんにちは、晏藤滉子です。
今日は「人生での方向転換」をテーマに共有いたしましょう。
日本では決めたことを貫くことが正義だった
日本では子供の頃から云われていました。
「一度決めた事はやり抜きなさい」と。
手を付けたプラモデル、お稽古ごと、家の手伝い、受験だって、
「一度決めた事」の支配力は相当なもの。それを貫く姿は美徳です。
大人になり、結果を伴った場合それは「サクセスストーリー」にもなる。
確かに、ひたむきに努力を重ねた結果です。それは素晴らしいこと。
でもね・・・、だからといって初志貫徹に拘ることばかりが正義ではないと思うのです。
自分の決意が込められない「初志貫徹」は貫けない
本当の意味での「初志貫徹」は、あくまでも自分の意志が込められたもの。
言い換えれば、「魂が求めること」だったりします。
だから、どんなに幼い時であっても、幼いなりに夢中になるし、周囲の大人たちの言葉も耳に入らないもの。自分の気持ちや意識が主導権をもっているのです。
でも・・・特に稽古事や勉強など、「空気感で決めているフリ」していることも多いのです。
貴方も経験ありませんか?
体験入会でまあまあ面白そうで入会したら、途端に興味がなくなり
行くことも苦痛。でも、それを家族に伝えると「三日坊主なんだから」と言われてしまう。
大人になっても同じことが起こります。
仕事のこと、家庭のこと、一度決めたのは自分なのに・・・辞めたくなってしま
う。大人になればなるほど、「大人の責任」から簡単には方向転換は難しくな
るようです。
でも、方向転換は必ずしも「悪」ではないと思っています。
方向転換に込められた自分の意志
今、貴方が「辞めたいな」「方向転換したいな」と思う事はありますか?
もし、その事を決めた時点(過去)、決めた要因は何だったのでしょう?
自分の得意な分野で条件が良かったから、
周囲からのアドバイスから
年齢的に自然な流れだったから
生活の為に・・・色々だと思います。
でも、当時それを決めたのは自分。
「今ここ」にいるのも自分です。
当時の決意だって、真剣に考えた末のことでしょう。決して数年後「辞めたい」と思う事なんて想像していないはず。ただ、優先順位として「今ここにいる自分」の意識は重要です。
「辞めたい」「方向転換したい」ということは、ハッキリした理由がある筈です。
人間関係、出来事、環境など自分だけが分かっている「何か」。
これだけは譲れないような要因かもしれません。
そこは大事にしてほしいのです。
別に周囲に理解されなくても良いのです
(理解しようとする友人、家族がいれば最高ですが)
自分の尊厳を最後まで守り抜くのは自分しかいない。
「辞めたい」「方向転換したい」が、尊厳を守るレベルのものならば躊躇なん
ていりません。
そもそも初志貫徹とは、自分を最後まであきらめないということ。
自分を見捨てない限り「人生は何とかなる」
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大人になるほど、「方向転換」は歓迎されません。
ただ周囲が何と言っても・・・自分の人生を舵取りするのは自分ということ。
例え家族でも恩師でも、船頭は2人いりません。
最初の決意の段階で「本人の決意」の要素が希薄だったのならば
「仕切り直し」は人生の中で迎えることもあるでしょう。
それに、年齢を重ね、意識も変われば、自分の尊厳を守るための優先順位も変わってきます。求めることだって違ってくる。
今の世界規模の転換期では「初志貫徹」は土台無理な話です。
働き方も価値観もドンドン変化していく時代です。
「過去の志」に執着なんて不可能です。
仕切り直しの「方向転換」こそ必要なこと。
占星術的に、これからの時代は「風の時代」と言われています。新しい価値観
がどんどん当たり前になってくる。その分、これから数年間は新旧の価値観
で、全てがカオスになることでしょう。
どんな世界になるのか・・・。その実像は分からないもの。
そうは言っても、
「自分の舵取りは自分。他者に舵を委ねない人に運命の追い風が吹く」
これは確かなことだと思うのです。
今日も読んで下さってありがとうございます。 ご参考までに。