こんにちは、晏藤滉子です。
今日のテーマは「感情移入の正体」について共有いたしましょう。
「情が熱い」友人はいませんか?
貴方の周りには「情の熱い人」はいませんか?
友人の悩み相談を聞いている内に本気で怒り、悲しみ、涙する人。
共感とも違う反応です。
まるで、友人の話を聞くことで、自分の心の導火線に着火してしまうイメージです。要は、悩んでいる当人よりも怒っている。
必要以上に友人のトラブルに介入することになり、トラブルの相手に直談判したりすることも。
だから、ある意味「頼りがいのある友人」「情の熱い人」と捉えられるのです。
感情移入の正体は
何故、その人はそこまで感情移入するのでしょうか?
ここで、共感と感情移入の大きな違いが出てきます。
共感は単に同じ感覚を味わうということ。あくまでも主役は問題を抱えている友人です。
感情移入は、友人を取り巻くトラブルをきっかけに「自分の問題」がフラッシュバックするのです。その時点で「自分の問題」に変化している。
きっと、感情的・事の起こるパターンが似ているのでしょう。
過去の自分の状態が鮮やかに蘇る。だから「熱く」なり介入してしまいがちになるのです。
何故なら、自分が抱えていた問題を解決したいから。白黒ハッキリつけたくなる。それが感情移入の正体です。
人の問題を通して「自分の問題」は解決しない
ただ、いくら感情移入して友人の問題を収めようとしても、結局は自ら処理しなければ其々の問題は解決できません。もしかしたら、友人の感情移入という応急処置で、本人の気づきのタイミングを逃してしまうかもしれません。
介入した友人も同じです。他者にとっての問題解決で自らの傷が癒えることはありません。
ただ、これは全く無意味な事ではなく、「何故自分はこんなに怒ったのか」。その火種を見つけるチャンスとなります。つまり介入した事により、自分の持っている火種に気づくということです。
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私自身も経験しました。
職場の先輩が上司から理不尽な扱いを受けたと聞いた時、
内心滅茶苦茶怒っていました。「もうここは私の居る所じゃない!」とあたか
も自分が理不尽な目にあったかのように。 その一ヶ月後、その怒りを先輩に
伝えることもなく勝手に転職を決めていました。
自分で導火線に火を着けて、勝手に爆発していた次第です('◇')ゞ
先輩と自分を重ねていたのですよね(勝手に)
先輩の問題は、転職という行動のキッカケになったということ。
ただ、その怒りを外に爆発させなかったことは正解だったと思います。
先輩の問題を解決できるのは先輩自身です。
久しぶりにお会いした時、「そろそろ前に進もうと思って動き出すつもり♪」とスッキリした笑顔。
あの時、感情移入して先輩を煽るようなことしなくて良かった・・・(汗)
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目の前に傷ついた友人がいるのなら、
その友人が話したいのなら聞いてあげる、
ひとりになりたいのならそっと見守る。
アドバイスや善悪は時として薬にも毒にもなるもの。
私がその立場に居るのなら、共感と傾聴・・・寄り添うことを選びます。
友人がその問題を解決できると信じているから。
今日も読んで下さってありがとうございます。 どうぞご参考までに(^^)