星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

感情移入は誰のため?

    

   f:id:yasura7165:20200730205040j:plain





こんにちは、晏藤滉子です。

 

今日のテーマは「感情移入の正体」について共有いたしましょう。

 

「情が熱い」友人はいませんか?

 

貴方の周りには「情の熱い人」はいませんか?

 

友人の悩み相談を聞いている内に本気で怒り、悲しみ、涙する人。

共感とも違う反応です。

 

まるで、友人の話を聞くことで、自分の心の導火線に着火してしまうイメージです。要は、悩んでいる当人よりも怒っている。

 

必要以上に友人のトラブルに介入することになり、トラブルの相手に直談判したりすることも。

 

だから、ある意味「頼りがいのある友人」「情の熱い人」と捉えられるのです。

 

感情移入の正体は

 

何故、その人はそこまで感情移入するのでしょうか?

 

ここで、共感と感情移入の大きな違いが出てきます。

 

共感は単に同じ感覚を味わうということ。あくまでも主役は問題を抱えている友人です。

感情移入は、友人を取り巻くトラブルをきっかけに「自分の問題」がフラッシュバックするのです。その時点で「自分の問題」に変化している。

 

きっと、感情的・事の起こるパターンが似ているのでしょう。

過去の自分の状態が鮮やかに蘇る。だから「熱く」なり介入してしまいがちになるのです。

 

何故なら、自分が抱えていた問題を解決したいから。白黒ハッキリつけたくなる。それが感情移入の正体です。

 

人の問題を通して「自分の問題」は解決しない

 

ただ、いくら感情移入して友人の問題を収めようとしても、結局は自ら処理しなければ其々の問題は解決できません。もしかしたら、友人の感情移入という応急処置で、本人の気づきのタイミングを逃してしまうかもしれません。

 

介入した友人も同じです。他者にとっての問題解決で自らの傷が癒えることはありません。

 

ただ、これは全く無意味な事ではなく、「何故自分はこんなに怒ったのか」。その火種を見つけるチャンスとなります。つまり介入した事により、自分の持っている火種に気づくということです。

 

**********

 

私自身も経験しました。

 

職場の先輩が上司から理不尽な扱いを受けたと聞いた時、

内心滅茶苦茶怒っていました。「もうここは私の居る所じゃない!」とあたか

も自分が理不尽な目にあったかのように。 その一ヶ月後、その怒りを先輩に

伝えることもなく勝手に転職を決めていました。

自分で導火線に火を着けて、勝手に爆発していた次第です('◇')ゞ

 

先輩と自分を重ねていたのですよね(勝手に)

先輩の問題は、転職という行動のキッカケになったということ。

ただ、その怒りを外に爆発させなかったことは正解だったと思います。

 

先輩の問題を解決できるのは先輩自身です。

久しぶりにお会いした時、「そろそろ前に進もうと思って動き出すつもり♪」とスッキリした笑顔。

 

あの時、感情移入して先輩を煽るようなことしなくて良かった・・・(汗)



************



目の前に傷ついた友人がいるのなら、

その友人が話したいのなら聞いてあげる、

ひとりになりたいのならそっと見守る。

 

アドバイスや善悪は時として薬にも毒にもなるもの。

 

私がその立場に居るのなら、共感と傾聴・・・寄り添うことを選びます。

友人がその問題を解決できると信じているから。




今日も読んで下さってありがとうございます。 どうぞご参考までに(^^)