星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

親と子の距離の取り方 その参

 こんにちは(^^)

 

親と子の距離の取り方のラストです。

yasura7165.hatenablog.com

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続きです。

 

 

親子関係は千差万別です。

 

強い影響力で心身が壊れてしまうケースや

違和感を感じるに過ぎないこともあるのです。

 

たとえ弱い違和感でも積み重なると大きなダメージに繋がるものです。

 

 

  

親子関係では相手も自分も変えられない。

 

他人であったら、「もう無理!」となったら

単に離れる事になります。

 

 

相手を変える事は無理だから。

 

言葉で納得させてもそれは一時的なこと。

根本的な変化は相手自身が意識しなくては叶わない。

 

 

心の勉強とかスピ系では

「相手は変わることは無理だけれど、自分の意識は変えられる」

と説いています。

 

確かにその通り。

 

でも親子関係では、自分も変えたくないのです。

自分の尊厳を守れるのは自分だと自覚しています。

 

 

そこをないがしろにしては

「他の人間になって生きるという事」

 

 

親子は罪悪感をはさんで

「親の尊厳」と「子の尊厳」が向かい合います。

 

どちらも正義に違いありません。

 

正義と正義の戦いは大きな衝突につながります。

だから厄介であり、落としどころが見つからない場合が多くなります。

 

 

出来れば、断絶など大きな衝突は避けたいもの。

罪悪感も貴方に折れるよう囁きます。

 

「人間としてアウトじゃない?」と

 

 

だから、我慢してしまう。

自分を押し殺してしまう。

 

 

特に、子供の頃から「親の型」の影響を強く受けてきた子供は

当たり前のように「親の型バージョンの自分」を演じます。

 

 

たとえ小学生であっても演じます。

安全に生きていくための条件反射だから。

 

 

古今東西の普遍的な法則では、

人は「本来の自分で生きる」ことを求められ、

そこから逃げていると強制的な軌道修正が入るような現実が起ります。

 

 

当たり前のように演じて生きていると

「堪忍袋の緒が切れる」

いつか、その時が訪れるのです。

 

 

優しい距離の大切さ

 

「自分の堪忍袋が疼いている」という違和感は

本人が一番理解している筈です。

 

お互いの意識をねじ曲げる事は所詮出来ないのです。

 

 

唯一変えられるのは「距離」だと考えています。

それは、お互いの尊厳を守るための「優しい距離」

 

 

「優しい嘘」という言葉がありますよね。

相手を想っての「嘘」。その「距離」バージョンです。

 

 

「優しい距離」は断絶から生まれるものではなく、

お互いを尊重するため必要な防衛策です。

 

 

例えば、親と子の関係がしっくりしない時、

「親の問題」と「子の問題」が

ゴチャ混ぜになっている時が殆どです。

 

 

子にとっての問題を母がやっている、その逆も然り。

(夏休み最終日の「サザエさん一家」のようなイメージです)

人生の試験において身代わり受験はNG。 

受験者本人が取り組むまで何度も「現実という問題」が追いかけてきます。

 

 

だから、「親の問題」と「子の問題」を

しっかり仕分けすることが先決です。

 

 

そして、親は「親の領土」に、子は「子の領土」に戻り

そこで自分の課題をこなしていくことを目指します。

 

この時点から「優しい距離」はすでに始まっているのです。

 

 

「優しい距離」の活かし方

 

 

優しい距離は、必ずしも別居の意味ではありません。

 

まだ学生で自立が出来ていない

物理的な距離を置くほどの違和感ではない、

実家から離れられないという方もいらっしゃることでしょう。

 

 

確かに物理的に距離を置くことは、

自分の人生を生きる事、

自分の課題に集中しやすくはなります。

 

また、別居を選択することに罪悪感を持たれている方を多くみかけます。

けれど、その必要は全くありません。

 

親にとっても、自分の課題と向き合うチャンスを確保するのですから。

 

親との関係を再構築するための

エネルギーチャージの良い機会ともなります。

 

 

 

でも、一つ屋根の下に生活していても「優しい距離」をとることは可能です。

 

 

 「親の問題」と「子の問題」の仕分けを意識出来ているのなら大丈夫です。

 同居の方が仕分けはスムーズかもしれませんね。

 

自分の部屋に閉じこもることではなく、

「自分が心地よくいられる物事」を自ら丁寧に選んでいくこと。

 

 

貴方が子の立場ならば、「親の課題のテーマ」に気づいた時

モヤモヤした束縛感や得体のしれない怯えは軽減される筈です。

 

私自身の経験ですが、

苦手と感じる人の「背負うべき課題のテーマ」を

私自身が理解した時すっとラクになった経験があります。

 「この人、一生かけてこの問題解いてるんだ」と捉える事ができるから。

 

 

 

あえて「優しい距離」を取ることは・・・、

 

  • 自分の「人生の課題」に集中できる
  • 相手の「課題」を思いやることができる
  • 親と子の健全な境界線を再構築できる
  • 親の型ではない本当の自分に軌道修正できる

 

 

いくら年をとっても、人生の課題は終わるものではありません。

 

現実には、親が高齢になるにつれ、

子供が登場しなくてはいけない場面が出てくるものです。

 

親と子の力関係は逆転する訳ですが、

意識の力関係はそう簡単に変わりません。本能的感情ですから。

 

でも、相互理解の上で尊重し合えるならば、

力関係はwin-winになることでしょう。

 

そんな親と子の距離の取り方がベストだと考えています。

 

そして、優しい距離の意味は親と子双方が理解していなくても良いのです。

どちらか片方、このブログを読んでいる貴方からがベストと感じます。

 

このテーマに関心ある方は「子」の立場の方が多いのではないでしょうか。

でも、どちらでも大丈夫ですよ。

 

 

3回に渡りありがとうございました。ご参考までに(^^)/