星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

魚座土星期の歩き方

   

 

2023年3月7日、空の土星魚座に入りました。

土星は約29年かけて12星座を巡ります。ひと星座は基本2.5年間。

ただ星の逆行があるので実際は二星座を行きつ戻りつになる事が多いと言えるでしょう。今回は2025年に魚座から牡羊座へ一旦移りますがその後魚座に戻ります。

本格的に牡羊座土星期に移行するのは2026年2月中旬です。

 

土星とは「サターン」と呼ばれるように、苦難とか厳しいイメージが付きまとっている星です。星の運航をみると、木星の後を追うように数年後土星がその星座に訪れる・・・今の空を観ると、木星は12星座最初の牡羊座に滞在中そして土星は12星座のトリを務める魚座に居るということです。

 

木星の後を土星が追っている。これは土星のお役目を担う為のもの。

 

そもそもダークなイメージはひとつの側面でしかありません。土星を例えれば、古参で厳しい生活指導教師です。基本に忠実頑固で融通が利かなくて冗談ひとつもかませない。(余談ですが『SPY×FAMILY』のヘンダーソン先生が土星キャラに近いと個人的に思っています)

 

未熟な者にとっては試練を与える厳しい存在・・・自分本来の生き方を目指す者にとっては理想を現実に変える為に必要な鍵を握っている存在。そもそも土星の試練や精査なく具現化はあり得ません。思い描くだけときめくだけでは願望は現実化はとても難しい。実現しても脆かったり周囲を不幸にしたり「幸せの一発屋」で終わってしまうこともよくあることです。土星は堅実に長期の願望実現を目指しています。

 

木星の運航後浮足立ったものを鎮めるために、土台を盤石に整えるために

土星木星の後を追ってメンテナンスに励んでいるということです。

 

魚座土星期では魚座ならではのテーマに揺さぶりがかかり、

土星の耐震チェックが入ることでしょう。

 

今まで手が付けられなかった、思想宗教関連や隠ぺいされていた事実などが明るみになることが続くことでしょう。日の当たるものと当たらないものが一気に噴出し何を信じるのか突きつけられる。玉石混交・・・相当カオスな状態といえるかもしれません。

 

求められるのは「決意」なのでしょう。

数多の情報の中で何を選び取るのか、どんな流れに乗るのか・・・魚座土星期では新たに支持するものを探し回るのではなく、今までの経験値や学びを凝縮して支持するものを見定めようとする傾向にあるかもしれません。

 

他者との繋がり方も問われることでしょう。

高みの見物ではなくリアルに関わろうとする。他者の為に何を提供できるのか、弱みに対してどう補強していくのか「適材適所」の考え方も深まる時期でしょう。優柔不断ではいられない、「NO!」という勇気も大切です。

 

ただ現実逃避の傾向、特に「依存」に関しては注意が必要です。歴史を観てもカオスな時代には必ず「依存」という問題が発生しています。愛着やアルコール、ギャンブル的なものまでも、それらは‟自分の理性を止めてしまうもの”でしかありません。その沼には決して陥らないことです。

 

特に魚座、双子座、乙女座、射手座の方々はそれらのテーマに注力しがちな傾向です。葛藤や不安も含め土星は切磋琢磨し前に進むことを望んでいます。

 

それは儚い幸せではなく、地に足の着いた幸せを掴むために。

土星は内に溢れる愛を秘めた理想的な教師だと思うのです。

 

 

                         以上です。