木星は「社会的拡大と発展、豊かさ」・・・つまり幸運の星と一般的には言われています。ただ全てのことは陰と陽があり、「拡大、成功、豊かさ」も過剰になれば「怠惰、虚栄、浪費」となります。木星をどう扱うかで現実は変わってきます。見ないふりしてきた、隠してきたものまでも大きくしてしまうこともあるからです。
そして木星は12年で12星座を一巡します。基本ひと星座に一年滞在します。その星座のテーマを一年かけて発展させる。そして12年でひとつのテーマの完結を表します。
また2025年には土星が牡羊座に入ります。木星で種まきしたテーマを土星が固め定着させる・・・木星は大事な初めの一歩でもあり、棚ぼた的な「幸運の星」ではありません。
牡羊座に木星が滞在するということ・・・
牡羊座は12星座のスタートです。生まれたての赤ちゃんのようなもの。
「I am」(存在する)がキーワード。そして牡羊座を象徴する星は火星です。自分は何者か、何をしたいのか、何を表現したいのか、自分の意志を表現します。
そこに木星が入るということで・・・
否応なしに「自分は何者か」と向き合うことになりそうです。今まで自分の方向性を自覚してきたとしても改めて向き合うことになっていくことでしょう。
これから12年間の自分のベクトルを表現していきます。個人の頭の中で「こういう自分で在りたい」という意思を表現し、行動に移していくのが大きなテーマです。もしもこの時期にモヤモヤしたりイライラしたり気持ちの悪い感情が沸き上がってきたのならば、そのテーマと向き合うことを避けてきた証といえるかもしれません。特に牡羊座を象徴する火星は感情の扱い方を学んで育てる星。それが未熟ならば粗い感情表現になってしまいます。また自分のテーマを観ないふりしている場合、外の世界に反映することもあり得ます。パートナーだったり身近な人間を通してそのテーマを経験させていく。
自分の世界はどこまでも自分主体ということを牡羊座木星は気づかせようとします。
木星は未熟な部分までも拡大して私たちに自覚を促します。特に牡羊座木星は真っすぐでひたむき、粗々しくもあります。時には傷を負っても自分の道を突き進もうとします。
木星を「幸運の星」にしたいならば、本当の自分から逃げないことなのかもしれません。それすらも自分次第ということなのでしょう。
以上です。