星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

土星の逆行がもたらすもの

    

 

 

2022年6月5日、空の土星が逆行に入りました。土星の逆行は一年に一度、約4か月半続きます。今年は10月23日までが逆行期間です。

 

太陽と月以外の星達に関して、順行や逆行という表現を使います。

ただ、逆行といっても地球からそう見えるということですが、そこにはその星ならではの意図があるものです。

 

土星」という星はサターンと呼ばれるだけに凶星のイメージが根強いものです。

忍耐、ルールに縛られる、責任、孤独、厳格さなど耳にすると憂鬱になってしまうキーワードばかりです。自由やときめきとは真逆な存在意義をもっています。

 

私は個人的に「厳しいお爺ちゃん先生@生活指導担当」とイメージしています。アメとムチならばムチ・・・とはいえ体育会系の熱血教師タイプではありません。細部に意識をくばり私たちの不正や怠惰を決して見逃さない。そして自分自身でしっかり立て直すよう静かに強く圧を加えていくのです。

 

土星という星は決して凶の星ではありません。

太陽の意志のまま、金星のときめきのまま、月の感情のまま、火星の勢いのまま・・・その星のまま未来を創っていては、まるで暴れ馬の暴走で人生が破綻してしまうことは目に見えています。幼少のころから他の星達の「ありのまま」の危うい部分を鍛え補強し社会に通用するように厳しく育むのが土星の役割です。だから見ないことにしている弱い行為には容赦がない。凶星と言われるのはそのせいでしょう。

 

土星の厳しさは、私たちを押し込め委縮させる為ではありません。

私たちの真の願いを、社会に通用するような具現化に向けての愛のムチです。

 

今年の土星逆行は水瓶座で起こっています。

土星は夢を盤石な形で具現化するために最終チェックに入っています。忘れ物や気がかりなことを見直しするために・・・。まるで監査が入るようなものです。

 

今まで頑張ってきたことに停滞感を感じる

自分の立場や責任に重圧を感じる

スムーズに物事が進まない

孤独感に苛まれる

 

同じやり方の限界と問題点があぶり出され、忍耐や見直し、軌道修正を求められることもあり得ます。特にそれが顕著なのは2020年春から現在まで続く何らかのテーマに揺さぶりがかけられることでしょう。これは社会も個人でも同じです。

 

キーワードとなるものは

「変化、独立自立、平等、オリジナル、マイノリティ、コミュニティ、常識に囚われない、マニアック、切り替えの早さと柔軟さ、インターネット・・・」

 

この時期の他の星との配置からも・・・、

今までの概念に縛られたり執着したり、自らの枠の中に依存でしがみついている場合、それを引きはがすような物事も起こり得るでしょう。癒着しているものを剥がす痛みは相当なモノ。ただこの痛みは破壊のための苦痛ではなく、来るべき創造のための「生みの苦しみ」です。

 

10月までに逆行を終えた土星は、水瓶座での役目を終え魚座に入るのが2023年3月です。土星のお爺ちゃん先生の厳しくとも温かいまなざしは絶え間なく私達に注がれていることでしょう。土星を丁寧に生き抜くことは、現実社会で自分の才能や能力を活かしきることに繋がります。理想の生活をするための大切な歩みだと思うのです。

 

 

 

                           以上です。