星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

未知への恐怖なのか単なる億劫なのか・・・其の二

             

 

昨日の続きです。

 

先延ばしの要因が未知への恐怖や不安ならば、内面的なアプローチが有効です。つまり自らの心が作り出した幻(思い込み)が要因であることが殆どだから、それをほどくのも自分次第ということです。

 

そしてもう一つの先延ばしの要因は、「ただ億劫だから・・・」。

気分が乗らない、面倒くさい、ある意味人間らしい理由といえるでしょう。この「億劫だから」はとても厄介で曲者です。億劫だからと先延ばしにすることは怠惰で現実逃避のようなイメージです。だからこそ自分の落ち度のせいにしてしまう。もしも先延ばしの理由を他者に説明するとしたら、気分が乗らなかった・・・なんて正直言いにくい理由ですよね。そんな自分が内心嫌になる。「億劫」が罪悪感や自己嫌悪に繋がりやすいのが曲者たる所以です。自分に対する負の感情は自分らしく生きることを阻む感情ですから。百害あって一利なしといえるでしょう。

 

また、先延ばしする対象に楽しみや価値が見いだせない時、自然と億劫さは登場するものです。強いられた宿題は億劫でも、自分の興味があることには何時間でも・・・なんてよくあること。関心や好奇心は人を動かす原動力となるものです。

 

でも気分が乗らないからやらない。面倒くさい・・・仕事や勉強など、それでは正直通用しないものです。億劫さを乗り越えていかなくてはならない時もあるはずです。もしかしたらその先に自分にとって大切なものを見つける可能性もあるし、面白さを見出すこともあり得るからです。億劫さは成功体験が少ない場合にも表れるものです。自信のなさの裏返しでもあるからです。

 

対処法として・・・、億劫な壁を超える為いきなり先延ばしの対象にぶつからないことです。それよりもプチ成功体験を積み重ねることが有効といえるでしょう。それは先延ばしの対象と全く別物でも大丈夫。気に掛かっていたこと、形として残ること、時間が掛からないことが良いでしょう。成功体験の弾みをつけることが目的であり、誘い水のようなものです。

 

気になっていた引き出しの整頓をする

躊躇していた相手へのメールを思い切って送る

庭の草取りをするなど、やってみたら思いの外スッキリするような事で十分です。

 

というのは億劫さが厄介なのは、そのまま放置していては底なし沼のように嵌ってしまうから。罪悪感という足かせもあり負のループから抜け出せなくなってしまうものです。だから小さなことでも成功体験を積み重ねることが大切です。罪悪感をブロックするような動的アプローチが有効です。

 

そして不思議なことですが、ベイビーステップで小さな成功体験で弾みをつけると、つい先延ばしにしていたことでも「やってみようかな」という気分になるものです。気分が乗らないことで億劫になるのなら、気分を乗せて一歩踏み出してみる・・・そのひと手間が先延ばしを解消する鍵となるのでしょう。

 

 

今日も読んで下さってありがとうございます。  ご参考までに(^^)/