星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

遠回りして天職を掴んだ話

         

 

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こんにちは、晏藤滉子です。

ブログ連続投稿798日となりました。

 

梅雨が明けた瞬間から、一気に真夏全開! 猛暑となりました。

この気候のアップダウンに早くもバテている方もいるのでは・・・。

 

今日のテーマは「天職」について思う事を共有いたしましょう。

 

天職・・・仕事をする人、探す人、誰もが一度は「自分の天職」って何だろうと考えるようです。私もその一人。心理職と路線を決めるまでは、ダブルワークをしたり紆余曲折していましたから。占いでも「天職」についての相談はかなり多いものです。

 

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古くからのクライアントでAさんという女性がいます。

とても明るくてムードメーカーのAさんは福祉関係の仕事をしていました。体力気力、そして使命感が必要な仕事。生半可な気持ちでこなす仕事ではありません。

 

Aさんは、その仕事の話をする時はいつも目をキラキラさせていました。

きっと彼女の天職なのだろう・・・私はそう思っていました。

 

数年前の事、Aさんは何らかの転機を迎えたようです。

今まで何の疑いも抱かなかった「仕事」について、始めて疑念を抱いたようです。

 

「このままでいいの?」「もっと他の仕事もあるんじゃないの?」

その切っ掛けは何であれ、仕事や生き方、人間関係まで・・・「これでいいの?」と疑ってしまう。もしかしたらスランプだったのかもしれません。

 

Aさんは、ずっと勤めてきた仕事をスパッと辞めました。

そして、ずっと昔からしたかった仕事に就きました。180度真逆の仕事内容。関わる人も全く違う世界です。「ずっと憧れていたんです」・・・Aさんは少し照れながら話してくれました。

 

その後、Aさんは半年程、新しい仕事を続けていました。

職場の人間関係も良好だし、特に問題もない。でも、Aさんは違和感を抱えていたようです。ここは居心地が良いけれど・・・かき立てられるものがない。心の中がずっとモヤモヤして、苦しくて仕方がない。迷路に嵌ってしまったようでした。

 

結局、A さんは元の職場に1年ぶりに戻りました。

きっと彼女の心の内では色んな思いがあったと思います。彼女の経歴だったら他の職場でもやっていけるでしょう。でも敢えて以前の職場を選んだことに、Aさんの強い覚悟を感じました。

 

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実は先日、Aさんと久しぶりに会いました。当時から3年くらい経っています。

Aさんは相変わらず明るくて、ムードメーカーです。

何気ない話の中で「その仕事はAさんの天職だものね」と言った時、

躊躇なく「そうだよね。そう思う」と言い切った彼女は、とても清々しい表情をしていました。

 

「自分の天職」・・・そこに真っすぐ突き進める人ばかりではないと思っています。

仕事にやり甲斐があると頑張っていても、何かのタイミングで疑念を持ってしまう。「ここでない他の世界があるのかもしれない」と・・・。

 

Aさんの場合、まったく違う仕事に就いた事で、自分の天職に改めて気づくことができました。一旦離れることで、その大切さを身をもって感じることが必要だったのでしょう。そう考えると一年間の遠回りは、彼女の人生の中では貴重な経験だったはずです。

 

Aさんにとっての天職は、本人の覚悟のうえで成り立つものだと思うのです。

 

今日も読んで下さってありがとうございます。 ご参考までに(^^)/