今週のお題「鬼」
こんにちは、晏藤滉子です。
今日は1月最終日。もうじき節分を迎えます。
この間、新年迎えたばかりなのにあっという間の一ヶ月ですね。
節分というと「鬼は外、福は内」の豆まきです。
子供の頃は律儀に豆まきしたものですが、今では「エアー豆まき」。
イメージのみです('◇')ゞ
今日は今週のお題「鬼」について、個人的な解釈ですが共有いたしましょう。
節分の鬼って誰?
今の「鬼滅ばやり」だけではなく、昔話でも「鬼」はよく登場します。
共通するのは、強くて恐い悪の象徴。
また、もの凄くとか極端な状態を表す言葉でもあります。
地方のお祭りや風習でも、「鬼」は子供も恐れる存在として登場します。
節分に登場する「鬼」もそのような立ち位置なのでしょう。退治される前提の
キャラクターです。日本人は、“正義は勝ち、悪は成敗される”というストー
リー大好きですから。
鬼は外、福は内・・・
「良い事は招き入れ、厄難は何処かへ行っておしまい!」と直訳されます。
以前、ふと疑問に思った事があります。
鬼とは何だろう・・・という事です。
悪い出来事?邪気?良からぬ人?
私の個人的な解釈ですが、「鬼」の存在は「負の感情」だと思うのです。
「陽の感情」と「負の感情」
鬼は外、福は内・・・
福とは「陽の感情」、鬼は「負の感情」と解釈します。
「陽の感情」は、嬉しい・楽しい・愛しいなど好ましい感情です。
対する「負の感情」は、怒り・妬み・悲しみなど忌み嫌われる感情です。
陽の感情は、エネルギーが軽やかなのでふわっと昇華しやすいもの。
負の感情は、重く湿ったような質を持つので、心の底に「感情の記憶」として
残っていく。当然、昇華は出来ません。未だ成仏できない状態です。
古くからの智慧では「良くない考え、思い」は断ち切ることを勧められてきま
した。大晦日の除夜の鐘も、108つの煩悩(負の感情)を断ち切るための儀式
です。
断ち切れば、良き思いだけが残るはず。
古来からの「鬼は外、福は内」の豆まきは、ある意味「感情の断捨離」なのか
もしれません。
*****
良からぬ思い(鬼)は、「家」から出ていってもらおう・・・。
「家」とは、「自分の心」の例えです。
でも、この追い出し作戦はなかなか厄介です。
鬼は豆をぶつけられても、出ていけと罵倒されても、怯みません。
それは鬼のままでは成仏できないから。
成仏(昇華)されるには、家の中に入れてもらわなければ達成できません。
家の中(心の中)に「成仏に繋がる扉」があるからです。
そのためには、ホラー映画もどきに何とか家に入り込もうとします。
ドアをたたき割って、排水溝のすき間から、窓から入り込もうと躍起にな
る。貴方の気を引くために、良からぬ事を引き寄せる可能性もあります。
だから、「鬼」は厄難と捉えられていたのかもしれません。
本当は、そこまで嫌う必要はありません。「鬼」は貴方の一部だから。
ドアを開け、負の感情を招き入れ「言い分」を黙って聞き入れること。
存在を認められるだけで「鬼」は救われるものです。
「鬼」は嫌われ者かもしれません。
その存在を切り捨てるのか、認めるのかの判断は人それぞれです。
ただ自分の一部であるのなら、大切に向き合いたいもの。
例え「鬼」の仮面を被っていても、その下は「福」の顔かもしれません。
それは向き合う事でしか分からない素顔なのですから(^^)
今日も読んで下さってありがとうございます。 それではまた♪