星読み・数読み・ジブン読み

晏藤滉子(アンドウ ヒロコ)です。心理学をベースに、西洋占星術と潜在数秘術で「意識の錬金術」を

境界線~その人の問題はその人のもの

 

こんにちは、晏藤滉子です。

 

周囲の人との境界線は目に見えないけれど大事なもの。

自分以外の人間が存在すれば必ず境界線は引かれるものです。

 

 

それが「歪められた時」人間関係も等しく歪められます。

 

 

今日は、人との境界線にからめ、「他者の問題には立ち入るべからず」

というテーマでシェアいたしましょう。

 

 

人との境界線が歪む時

 

 

良好な人間関係において、適切な境界線は必ず存在しています。

 

 

適切な境界線とは、

相手を尊重、同時に自分の尊厳も守る

深い信頼関係で成り立っている

 

 

境界線は分断するためのものではなく、

各々のエリアを守る為のもの。

 

 

自己理解と他者理解が成熟した関係性では、

きちんとした美しい「境界線」が存在するものです。

 

時として、この境界線が歪められる場合があります。

 

 

関係性のある友人、家族、同僚(以下“隣人”)が「問題」を抱えた時

 

 

隣人の「問題」を奪おうとする

善意の言動が発端となる傾向があります。

 

 

厄介なのは、貴方にとっては善意ということ。

だから、気づかないのです。良かれと思っての行為だから。

 

 

実は、この善意の行為は日常茶飯事です。

 

親が子供の進路を心配する

友人が恋愛問題で悩んでいる

後輩が転職を考えている

「相談があります」と持ち掛けられる。

 

よく見かける状況ですよね。

 

 

そこに存在するのは

「ある問題」を隣人が抱えている

貴方はその隣人の為に対応しようとするという構図。

 

 

相手が家族や親友など近い関係ほど

 

力になりたい。

一緒に考えて少しでもラクにしてあげたい

 

当然のように想い悩むものです。

 

けれど、その想いこそ新たな問題の伏線だったりするのです。

 

 

新たな問題を生まないための傾向と対策

 

 

「こう思うのは当たり前」一般的な概念だからこそ、注意が必要。

 

隣人の問題解決力を過小評価していないか

境界線を土足で越えようとしていないか

 

これは「境界線歪み問題」の大元でもあります。

 

 

例えば、受験生とその親という構図で説明します。

 

(親目線で)

子供が進路に迷ってるようだ、

成績が思うように伸びなくて悩んでいるようだ。

 

 

前提として、「応援したい」「力になりたい」という善意があります。

それは素晴らしいことなのですが、

大抵の場合、そこから子供との境界線を踏み越えてしまうのです。

 

 

迷っているなら相談にのるぞ

親だからこそ的確なアドバイス出来る

親だからこそ子供の将来を何より考えている

親として役に立ちたい。力になりたい。何かしてあげたい。

   ↓

   ↓

   ↓

「お前はこの問題を乗り越えられる力がない」

 

親としての愛情ある言動の本意は結構ブラックです。

 

これは、どの人間関係においても同じ。

 

相手が取り組むべき問題と向き合おうとする時、

境界線を土足で飛び越えて問題を奪おうとする

「お前には無理だろう?」という決めつけが見え隠れするのです。

 

 

そこで境界線が歪んでしまう。人間関係が歪み始めます。

 

 

つまり、問題と向き合う隣人からしたら

「お前には無理だろう」と突きつけられたら

「どうせ・・・ムリ」となりますよね。

 

 

子供であっても、子供だからこそ、

無意識でその本意を感じ取るものです。

 

 

隣人の問題を奪う事は、成長のための絶好のチャンスを潰すことに繋がります。

 

良かれと思ってしたことが、成長の妨げになってしまう。

 

一方、「どうぞ土足でも良いから入ってきて♪私の代わりに試験問題答えておいてね」というタイプも現実に存在します。

 

それは依存タイプかもしれません。

子供の頃から、管理的な親から大事に育てられた経験者によくみられます。

そもそも代理受験はNG行為とみなされ、

この先何回も同じ場面に出くわすことになるでしょう。

逃げられないカラクリになっているのです。

 

 

それでは、問題を抱えている隣人に対してどうすれば?ですよね。

 

 

それは、「見守る力」と「信じる力」それだけです。

 

 

魔法のようなテクニックは存在しません。

でも、それが難しい(涙)

 

 

境界線を自覚した上で、

 

話をひたすら聴いて「頭の中」の整理を促すこと。

どんな近い存在であっても、隣人の問題はその人のもの。

 

「その問題を解決できる力が絶対ある」と信じ、見守ること。

 

 

その過程を見るにつけ、もし貴方の心がザワザワするならば、

それは貴方にとっての問題が別に存在するのです。

 

 

SOSを出されたら、その時に考えればよいことです。

だからといって、問題を奪って答えを出そうとは決して思わない事。

 

 

だから、ホント辛いですよね。

でも、覚悟を決めたら信じてあげてくださいね。

 

 「この問題はその人のもの」

 

そこを乗り越えたら、今まで以上に素敵な境界線が見えるはずです(^^)

 

 

 

 

今日も読んで下さってありがとう♪  ご参考までに(^^)/