最近「安心安全」というキーワードが頭をグルグルしていました。
もう10年以上前のこと、心理学の学びに入った頃に
師匠から言われ続けた「安心安全」。
つまり、曲がりなりにも「人のコア」な部分に関わる立場にあるならば
参加者(クライアント)に「安心安全な場」を提供することが必要最低限。
師匠はとても厳しい方でした。
会場に入られただけでピンと張り詰めた雰囲気になり
遅刻するなんて・・・場の雰囲気を壊すようなことなんて・・・
恐ろしくて胃が痛くなりそう。
でも、この経験はとても必要なことだったと今では感じています。
心理職の場合「コアな部分・秘めた部分」にふれることも当然あります。
クライアントが躊躇なく心の奥底に秘めたモノに気付く過程で
相手を否定するようなジャッジや条件付けの思い込みなど
「尊厳」を傷つけるような意識を少しでも向けることは非常に失礼なこと。
言葉に出さなくてもその空気感は伝わるものです。
誰だって「自分をAll ok で受け入れてくれる」前提で大事なものを開示してくれるのではないでしょうか?
私自身「あっ今自分の物差しでジャッジしてるな」と感じるとシャッターを閉めてしまうこと・・・・経験ありますので。
安心安全な場を創れないセッションは一方通行に終わることが多いような気がします。コアな関係性を築くともなれば尚更です。
厳しい師匠がこだわったこと
場の空気を乱すな
人間として当たり前の約束ごとは守りなさい
特定されるような個人的な内容はこの場から出たら絶対口外しない
相手の尊厳を尊重すること etc
師匠の「在り方」は土星のキャラクターそのものだったから。
成長過程では厳しく、制限の枠に押し込める生活指導の教師のよう。
融通の利かない、頑固なおじいちゃん先生のような。
でもその枠の中で切磋琢磨することで「現実社会で通用する実力を開花させる」下地を育む役割。
土星は成長過程でキャラクターが進化していきます。
土星の厳しさの奥には愛があると感じます。
きっと、若い方にとっては土星は嫌われ者かもしれませんね。
大人にならないと分からない苦いキャラだからなーー(^_^;)